耐火物誌

1950/12月 第6集

 

  在米通信 高良義郎 1
  最近10年間の耐火物に於ける最大の進歩 高良義郎 1
  米国の耐火物の生産高と概況 高良義郎 2
  Sea Water Magnesiaについて 高良義郎 4
報文 岩手粘土の諸性質に及ぼす置換塩基の影響(1)湿式粉碎による生成性の変化について 素木洋一 5
耐火煉瓦の焼成条件と熱経済の研究 第4報 珪石煉瓦の合理的燒成條件と現場での実施成果 瀨川清 12
低気孔率珪石煉瓦 第2報 稻村泰 15
ろう石質耐火物に就て 青武雄 20
耐火物の気孔率,吸水率,及び比重の相互關係に就て 松本照男 26
会報      

1950/8月 第5集

専門委員会報告 規格専門委員会報告 1頁 遠藤敏夫
ボタ研究会報告 5頁 中原文夫
報告 (Ⅰ)シヤモツト-三石ろう石系の研究 5頁 藤井豊男
(Ⅱ)筑豊炭田産ボタシヤモツトの2,3の物理的性質について 7頁 高鹽哲夫
(Ⅲ)ボタシヤモツトの焼成方法の煉瓦に及ぼす影響について 8頁  
(Ⅳ)ボタの燒成に関する2,3の実験 11頁 高良義郎,成瀨庸一
(Ⅴ)ボタシヤモツトを主体とせる試作煉瓦の物理的性質 15頁  
(Ⅵ)融剤添加によるボタシヤモツトの焼締り状況 16頁  
報文 耐火煉瓦の焼成条件と熱経済の研究 第3報,珪石煉瓦の燒成破損防止 17頁 瀨川清
倒焔窯に於ける燃焼状態の観察 21頁 上田静雄,勝原正久
回転窯用耐火煉瓦の條件と最近の傾向について 24頁 長野蘭藏
耐火煉瓦工場に於ける労働調査 28頁 古川實
講座 耐火煉瓦使用の覚書(其の3) 34頁  
会報      
統計 昭和25年度第一・四半期耐火煉瓦生産実績    
       

1950/4月 第4集 平炉用耐火物特集号

論説 特集号発刊に付き 1 若林滋
平炉用珪石煉瓦に關する1,2の想出 1 藤田新三郎
専門委員会報告 平炉用耐火物専門委員会昭和24年度経過報告(文部省科学試験研究経過報告) 2 高良義郎
報文 平炉用天井煉瓦試験 5 中原文夫
平炉天井用珪石煉瓦の研究(第1報抜粋) 9 伊藤孝次
低気孔率珪石煉瓦 15 稻村泰
赤白珪石以外の珪石を使用した平炉天井用珪石煉瓦について 19 池ノ上典
赤羽珪石を主体とせる天井煉瓦の試驗(1) 21 太田善造
平炉用ギツターブリツクの製造研究 22 長崎勸
シヤモツト質ギツター煉瓦第1回実用試驗 24 毛利定男
平炉用高ばん土質耐火煉瓦の研究 26 水野茂樹
クロームマグネシア煉瓦 27 長谷文造
クローム・マグネシア煉瓦第1回実用試驗 29 毛利定男
平炉用耐火物研究報告 30 若林明
ドロマイト耐火物の研究 33 古川實
珪石モルタルの研究(その1) 34 坂本三知男
講座 耐火煉瓦使用の覚書(その2) 36  
  業界報 37  
統計 耐火煉瓦生産実績(耐火煉瓦協会調) 38  
総目次 耐火物工業 .第1巻(自第1集至第4集)総目次    

1950/2月 第3集

専門委員会報告 平炉用耐火物専門委員会第4回委員会経過報告 高良義郎 1
岩手粘土專門委員会経過報告(2) 君林明 3
規格専門委員会経過報告(1) 遠藤敏夫 9
第3回熱管理専門委員会結果報告 福井哲 9
造塊用煉瓦専門委員会設立準備打合報告 毛利定男 23
ボタ研究会報告 (Ⅰ)筑豊ボタシヤモツトの粒度及び耐火度について 山本次郎 13
(Ⅱ)二,三の筑豊産炭質粘土について 石井鈔 14
(Ⅲ)筑豊産ボタシャモツトを主体とする煉瓦の試作 高鹽哲夫 15
(Ⅳ)ボタシャモツトに封する結合粘土比較試験 中原文夫,池田達夫 17
(Ⅴ)ろう石に少量のボタを加えて製作せる煉瓦の研究 林幸夫 20
報文 蛇紋岩を主体とする塩基性煉瓦の製造 中原文夫 23
岩手粘土の粉末度とその焼成効果について 水野茂樹 28
耐火煉瓦工場に於ける熱管理計器の使用体験 碪常和 31
講座 耐火煉瓦使用の覚書   35
会報     39
投稿要領     41
編集後記  愈々第3集が出ることになつたが、豫定より大分遅れたことを御詑びしなければならない。本誌を手に取つて既に御氣付きになつたと思うが,記事の収容能力を高めるため今回から6號活字を探用した。少々読みにくいかも知れないが,これも會の活動が活溌で報告,報文等が山積して來た爲めである。それでも編集委員會で決定した32頁建をはるかに突破してしまつた次第で,担当者は嬉しい悲鳴をあげている。本會としては別に大した宣傳も行つていないが會員数も途次檜加の一途を辿つている。この貼から見れぱ我々の仕事の方向も是認されているものと考えているが自画自賛にならない様努力したいと思つている。,本誌について御意見があれぱどんどんお聞かせ願い,少しでも向上を計りたいと考えている。次號ば早めに着手し,逞くも4月上旬には発行したいと思つている。(遠藤記)  

1949/9月 第2集

專門委員會報告 岩手粘土専門委員会報告 若林明 1
硫化鉱焙焼炉煉瓦專門委員會 遠藤敏夫 9
ボイラー煉瓦積專門委員會報告 遠藤敏夫 16
熱管理專門委員會報告 福井哲 22
報文 湿式粉碎煉瓦試作試驗 中原文夫 24
岩手粘土焼締温度について 丹羽庄平 26
低溶融物添加に依る低温焼成に就て(其の2) 青木熊雄 31
粘土スリップを使用する耐火煉瓦製造方法の報告 毛利定男 36
岩手粘土調査概報 村岡誠 36
資料 各種断熱レンガ規格表 齋藤俊太郎 38
支部報告 扶桑金属和歌山製作所見学記   41
会報  投稿要領   39
編集後記 9月発行の豫定が少々遅れたことをお詫びしなければならない,何しろ耐火煉瓦技術委員會當時の報告が山積しており,それ等は何れもプリントなので,一部は原稿用紙に書き直さなければならす.叉詳細を極めた数表が多いので組版にも手間取った次第であるがやつと規定の原稿用紙も出來,既に地方支部宛発送してあるのでそれを御利用願へば編集の能率も向上できることになる。又内容についても委員會當時のものが柑當あ多ので,燃料不足打開に関するものもあるが,何れも當時の眞剣な努力の記録であり,現在に於ても,原価の引下げ,燃料の合理的使用等の貼から考へても参考になるものばかりである。
 今後は 乏しい紙数に豊富な内容を盛る意味から数表は出来るだけ圖表に纒める方が合理的なので,投稿者各位も出來るだけこの方針に沿って頂ければ幸である。何分にも片手聞の編集者は御期待に滑うようなものが出來にくい。やはり編集委員會を設けて衆智をあつめ仕事を分担した方が早く立派な雑誌に育て上げる近道ではないかと思われる。今後どのように進む可きかについて編集關係者の道標を確立する意味で御意見があれば,どんどん本部迄申入れ願い度い。
 さて煉瓦界も9原則の實施以來御多聞に漏れず,極くお淋しき影が濃く春の見透しでは,秋と共に業界の好転のきざしを期待したが未だに光が見えない,然しこの苦境は業界の竹馬状即ち製造能力の水膨れ,群小便乗業者,模倣技術の行きづまり等を自然の形に落ち付かせ,量より質,そして質と信用はやはり技術面の充實が強く影響して來たので喜ばしいo 外國げ文献や叉好便による現物を最近見る起つけ米國の一つの例を見でも戦前のものと隔世的しこ進歩したことを想い吾々技術者の眞剣な勉強が必要となった。特に工業標準化法の制定があウ國内外の需要にこの法律を適用される日も近いが,ごの標準以上のものを作り出ず努力は もう今日必要となつた。色々な意味で技術會の專門委員會も今後一層火の出る様なデイスカツシヨンが行われ,それが雑誌面をにぎわすことを期待する。1集とこの2集も殆んど東京遠藤敏夫委員の御骨折りで出来上ったことを會員に御伝えして深く感謝の意を表します。(若林。滋) 
43
 
 

1949/6月 発刊号

  發刊に寄す 毛利定男 1
  「耐火物工業」の發刊に當りて 高野新治郎 1
  耐火煉瓦工業管見 河合幸三 2
  シャモット質耐火煉瓦原料對策 浮洲武彦 3
  私は耐火煉瓦である 黒田泰造 4
  耐火煉瓦中小企業者へ 藤田新三郎 5
  耐火煉瓦事業の當面する問題 高津雄二 6
  「耐火物工業.」の發刊を祝して 山内俊吉 8
  國内耐火物原料の開發利用を望む 永井彰一郎 9
專門委員會報告 規格専門委員会 遠藤敏夫 10
岩手粘土専門委員会 若林明 11
平炉用耐火物専門委員会經過報告 高良義郎 12
熱管理専門委員会第一回經過報告 福井哲 14
資料 三石産低品位ろう石に就ての試驗報告 眞保義郎 16
三石粘土に就いて 古川實 17
最近に於ける三石産ろう石の耐火度調査の結果 三宅辰男 19
三石ろう石に就いて 毛利定男 19
報文 岩手粘土に對する長石添加の影響 日本鋼管川崎製鐵所櫨材課  21
耐火煉瓦素地に含アルカリボンド添加の研究(第2報)糸魚川白土添加の影響 若林明,平野英昭,田島福司 23
耐火煉瓦素地に含アルカリボンド添加の研究(第3報)糸魚川白土、下田白土、美合真珠岩添加の影響 若林明,平野英昭,田島福司 25
アルカリ原料添加による低温燒成試驗(1) 毛利定男 27
ボンドの微粉化法に就いて 長崎勸 29
低溶融物添加に依る低温焼成に就いて(其ノ一) 青木熊雄 30
地區報告 東部地區 遠藤敏夫 33
中國地區 毛利定男 33
東海地區 水野茂樹 33
近畿地區 長谷文造 34
九洲地區 高良義郎 35
耐火煉瓦技術会議事録   36
編集後記  何分餘りに專門的雑誌のためと,構成を一任されたので,素人がやつてみようと編集を引受けてみたものの,さて統一された原稿紙もなく,このものの全部の書直しと印刷屋も一つ一つ探づねて交渉すると,部敷が少いので餘り良き仕事ではなさそうで喜びの顔も見得ない。貴い原稿ではあるが餘り創刊號に紙數をよくばって,手を上げてしまった。次號よりは試験研究と資料を満載して技術雑誌の面目を取返し度いし,編集責任者にも若手にお願いし度い。不満は素人として見逃し願い度い。若林 滋)  38