東海支部見学講習会

平成29年11月17日に東海支部見学会を実施しました。32名の方に参加頂き,コースは,(1)愛知製鋼(株)・鍛造技術の館 (2)コカ・コーラボトラーズジャパン(株)東海工場 (3)名古屋工業大学内のcafé sala(懇親会)。 ご協力いただきました愛知製鋼(株)様,コカ・コーラボトラーズジャパン(株)東海工場様,名古屋工業大学様,並びに東海支部会員の方に感謝を申し上げます。
(東海支部事務局  伊藤忠セラテック(株) 河野静一郎)

見学講習会に参加して
(1)愛知製鋼(株)「鍛造技術の館」
愛知製鋼は1940年に当時の(株)豊田自動織機製作所の製鋼部門が分離独立して設立された。敷地内に設置された「鍛造の館」は,製鋼部門当時からのクランクシャフト鍛造の進歩と苦労の歴史を展示している。イヤホン越しの説明をお聞きしながら見る展示物は,2017年3月に放送されたドラマ「LEADERS II」を思い起こさせる。日本で作りたい,もっと良いものを作りたい,もっと安く・効率よく作りたい・・・ヒシヒシと伝わってくる思想は,後半に展示された鍛冶屋の歴史にルーツを感じとることができる。

(2)コカ・コーラボトラーズジャパン(株)東海工場
130歳を迎えるコカ・コーラは自由の女神と同い年。アトランタの薬剤師が作った甘い飲み物は今や世界で毎日19億杯飲まれている。見学コースは,その歴史に日本ならではの商品開発や製造工程の工夫があったことを示している。振る舞われた商品を飲み干すと美しい案内員が我々を構内に導く。その規則正しく順序だったガイドは,自分がコーラのボトルになった気分にさせてくれる。

(3)Café sala (懇親会)
ツアーの最後は名古屋工業大学内のカフェを会場にした親睦会。「鍛造の館」の入り口に掲げてあった“温故知新”に触れたスピーチあり,海外駐在先での苦労話あり,楽しく有意義な時間を送ることができた。小さくなった地球で,日本が威力を発揮するのはモノづくり。故も新も,鉄も鋼も,ビンも缶も,改めて愛知県の潜在性を確認した一日だった。
伊藤忠セラテック(株) 渡部良一